10月30日に「いざ鎌倉!JAPAN CHALLENGER SUMMIT」を、10月31日に地方創生の祭典「いざ鎌倉!JAPAN CHALLENGER AWARD 2021 in 建長寺」を開催しました。
ご来場いただきました皆様、そしてオンライン配信でご覧いただいた皆様、誠にありがとうございました。コロナウイルス感染対策のため、入場者数を限定させていただきましたが、定員ぎりぎりまで皆様にご参加いただき、事務局一同大変うれしく思っております。
さて、今回は、イベントを振り返りつつ、当イベントで見事グランプリを受賞したチャレンジャーを発表いたします!
1 前夜祭~地方創生とは何か、について聞いて学んで語った一日~
昨年度にはなかった試みとして前夜祭として地方創生サミットを開催しました!「これからの地方創生に期待すること」と題し、藤野英人氏、柳澤大輔氏、木下斉氏によるパネルディスカッションから開幕しました。会場にお越しになったみなさんの真剣な眼差しから、地方創生への熱量を感じる幕開けとなりました。
2 テーマごとにカンファレンスの開催!
続いては観光ビジネスとまちづくりとテーマを2つに分け、カンファレンスを開催しました。観光ビジネスでは藤野英人氏が、まちづくりでは柳澤大輔氏がファシリテーターを務め、各テーマをリードする方達によるディスカッションが盛り上がりました。
面白法人カヤックの発売している「ブレストカード」を活用してアイスブレイクを行い、会場の雰囲気が温まったところで、4人のパネリストにご自分の事業内容をご説明いただきました。その後質疑応答タイムを設けると、
「コロナを受けてどのような意思決定や事業の方向転換を行いましたか?」
「地域の課題を発見してから行動に移すまでに、どれくらい時間がかかりましたか?」
「応援者はどのように獲得しましたか?」
「実際、コンテストに出て良かったところはどこですか?」
などたくさんの質問が飛び交いました。
3 カマコン×ジャパチャレプロジェクト
カマコン×ジャパチャレプロジェクトでは、惜しくもチャレンジャーには選ばれなかったものの、推薦という形で2名の方に発表頂きました!
次に、チャレンジャーたちの事業が、イベントを通してより進展するように願いをこめて、書道家の武田双雲さんによる書道パフォーマンス。チャレンジャーや審査員も一緒に「挑」という字を書きました。「地方創生に挑むんだ!」という力強い想いがあふれる書ですね!
4 参加者も驚き!11歳の起業家が登場!
唐門でのオープニングアクトが終わると、全員で本堂である「方丈」に会場がチェンジ!オープニング動画が終わったと思うと、制服をきた少女が舞台に上がりました。参加者のみなさんも「この子はだれ?」という表情を浮かべていましたが、なんと今回のゲスト、11歳起業家の井上美奈さん。7分間の素晴らしいプレゼンテーションを披露してくれました。実は今回、以前、伊豆地域で開催されたAWARDでグランプリを受賞した高校生「ふあ~みんず」のみなさんもゲストとして登壇し、事業プレゼンテーションを行いました。
▼ふあ~みんずについての記事はこちら
地方創生や事業をつくると聞くと、大人だけがやることだと思いがちですが、小学生~高校生まで、若い年代も「地方をよくしたい」と頑張っているんです。
5 司会も豪華!つるの剛士さんと平野裕香里さん
井上さんのプレゼンが終わると、司会の登場です。タレントのつるの剛士さんと、アナウンサーの平野裕可里さん。テレビでよく見かけるお二人の登場に会場も一層盛り上がりました。
6 いよいよチャレンジャーの事業プレゼンテーション!
司会が登場したあとは、イベントのメインコンテンツ、地方創生の事業をすすめるチャレンジャーのプレゼンテーションです。各チャレンジャーとビジネスプランの紹介をしていきます。
ジャパンチャレンジャー一番 株式会社IKUSA 元親さん
「日本全国の城郭を利用し、日本及び海外の人々から注目される新たな日本の祭典を創出する」
もともとIT企業で働かれていた元親さんは、合戦フェスというイベントに参加したのをきっかけに、チャンバラの魅力にひかれ、全国に広げる活動を行っています。昨年はなんと250以上ものイベントに呼ばれたとのこと。そんな元親さんは全国にあるお城を「活用」しチャンバラを行う事業プランを発表しました。
▶元親さんの詳細はこちら
チャレンジャーの発表を聞き、応援したいという意思表示で「応戦」と書かれた用紙をあげている参加者のみなさん。企業の方は「参戦」の用紙を上げ、チャレンジャーと一緒に取り組みをしたい意思表示をしました。
ジャパンチャレンジャー二番 シェア・リ・グリーンの瀬戸山匠さん
「自社ブランド、「やさいのキャンパス」を利用して幸せな朝食をデザインする」
瀬戸山さんは幼少期のご自身の経験から「孤食」をなくしたいと、「やさいのキャンバス」という野菜からできたチューブを開発しました。食パンにこどもたちがお絵かきをしながら家族のコミュニケーションがとれるという商品です。また、長野県飯綱町のみなさんと連携しながらできた野菜をチューブの原料にしているので、こどもの野菜嫌いも克服できます。
▶瀬戸山さんの詳細はこちら
審査員も務められた武田双雲さんが「やさいのキャンバス」で食パンに「挑む」を書いている様子
ジャパンチャレンジャー三番 ふくべ鍛冶 干場健太朗さん
「古くて新しい、かじやの窓口を全国展開したい︕」
干場さんは現在、鍛冶屋として新しい取り組みを進めています。車で移動しながら地域の皆さんの刃物を研いだり、刃物を安全に配送できるボックスを開発して全国から集まった刃物を研いだり。物を大事に長く使うことが大切だという想いをもち、全国のより多くの方の刃物を研ぎたいと、包丁を研ぐ機械の開発を目指しています。
干場さんのプレゼンテーションにコメントをする村口審査員。各チャレンジャーに審査員のみなさんがアドバイスや質問をしました。
▶今回審査員をお願いしたのはこちらの8名です。
ジャパンチャレンジャー四番 株式会社ローカルフラッグ 濱田祐太さん
「飲めば飲むほど“海が綺麗になる”をコンセプトにしたクラフトビールの醸造所」
濱田さんは、学生版のAWAEDで優勝し、今回鎌倉AWARDにも参加されました。京都府与謝野町はホップの有名な国内でも珍しい地域です。この地域の産物を活かしクラフトビールを作りました。また、与謝野町では牡蠣がたくさん生息し、海が汚れてしまっています。その牡蠣をビールの製作に活かし飲めば飲むだけ海が綺麗になるをコンセプトに事業をつくりました。
▶濱田さんの詳細はこちら
拍手をおくる参加者のみなさん
ジャパンチャレンジャ五番 テンペストハイウインドインク コノミアキラさん
「アートとコスプレにより地域の魅力の掘り起こしと新たな魅力の創造を行う」
コノミさんはもともとスキーでオリンピックを目指していましたが、昔からアニメやコスプレが大好きだったそうです。そしてコスプレイヤーに転換し、今ではなんと世界を代表するコスプレイヤーになりました。そんなコノミさんは地域の伝承をキャラクター化し、コスチュームにして地域を盛り上げる事業を発表しました。
ZOOMで各チャレンジャーが活動する地域の応援者からメッセージをいただきました。自治体の職員さんや市長、りんご農園から忍者まで、、、!!!みなさん応援メッセージありがとうございました。
ジャパンチャレンジャー六番 my product株式会社小山翔さん
「地域の手仕事を巡る、産業観光のプラットフォーム」
小山さんは地域の深い文化や伝統を観光プランとして提案するプラットフォームを発表しました。地域の職人さんや旅館がその土地や伝統のよさをより観光客に味わってもらえるよう、その地に深く関わりながら観光プランを一緒に作り上げています。
ジャパンチャレンジャー七番 一般社団法人ニンジャタグ協会 荒木崇さん
「地域の手仕事伊賀を元気に”日本を元気に!”もっと忍者で楽しもう︕次世代忍者スポーツイーニンジャ」
荒木さんはニンジャで有名な三重県伊賀市の忍者文化を広げるため、センサーで楽しめる手裏剣を開発しました。忍者という言葉は9割以上の外国人に認知されている言葉です。その忍者という文化を伊賀でもっと活かすため、サバゲ―のようにたのしめる手裏剣やイベントを企画しています。
▶荒木さんの詳細はこちら
実際にチャレンジャーの製品を体験する柳澤審査員
5 フィナーレ!そしてグランプリを手にしたのは、、、、
セミナーから始まり、豪華な内容が詰まった今回のイベントもいよいよ終わり。豪華審査員のみなさん、そして会場の参加者、オンライン配信をごらんのみなさんからの投票でチャレンジャーの中からグランプリを発表しました。グランプリを獲得したチャレンジャーには賞状とトロフィー、そして事業の支度金として50万円が贈られます。
今回グランプリを獲得したのは、チャレンジャー5番のコノミアキラさんです。おめでとうございます!濱田さんとコノミさんはなんと観客票では同点だったそうです。審査員が真剣に議論し、最後にコノミアキラさんに決定しました。武田双雲さんも、「書道×コスプレイヤーでいい企画をもう思いつきました」とおっしゃっていました。今後コノミさんがどのような事業展開をしていくのか、楽しみですね。ジャパンチャレンジャープロジェクトも審査員も、コノミさんの今後をサポートしていきます!
グランプリは惜しくものがしたチャレンジャーのみなさんもどれも地方のこれからをつくっていく方々です。私たちも引き続き関わっていければと思っています!応援しています!
発表されたみなさん、本当にお疲れまでした。そして、コノミさん改めておめでとうございます!
最後になりましたが、ご協賛いただいたサポータの皆様、ご登壇いただいた皆様、そして運営にご協力いただいた小林テレビさん、建長寺の皆様まことにありがとうございました。
次回のイベントでまたお会いしましょう!