本記事では、選ばれしチャレンジャー7名の一人、島田丁花さんをご紹介します。
島田丁花さんは、地元四條畷で食堂「まばたき」の運営をされています。さまざまな世代が集い、老若男女すべてのお客様に愛されるお店を目指しています。食材にも気を遣われていて、出汁は毎日、こんぶ土居の真昆布とかつお節で一から採っていたり、野菜はできる限り無農薬・有機野菜を使用するように心がけているそうです。そして何より、真心込めて作られる「まばたき」の定食は本当に美味しいんだとか。
まばたきをオープンするまでのストーリー
「まばたき」を運営されている島田さんですが、食堂をはじめるきっかけとなったのは、お子さんが生まれたことがありました。昔に比べ、今の子供たちは有機野菜を口にする機会や日本の出汁の文化に触れる機会が減っていることに違和感を覚えました。
そこに、小学生の頃卒業文集に書いた夢、大きくなったら自分のお店を持ちたいという想いが重なり、食堂「まばたき」をオープンしました。また印象的だったのはご家族への感謝を述べている点でした。自分の夢を叶えるにあたり、家族の理解やサポートが欠かせないそうで、畑も一緒に育てているんだとか。
未来型コミュニティへ
そして、島田さんは地域に根ざした食堂を運営し、老若男女様々な人の笑顔に触れる中で、世代の垣根を超えて集うコミュニティのような居場所を提供できるのではないか、と考えるようになりました。
地元のおじいちゃんやおばあちゃん、子供達と若者が食事の場や農作業で集い、囲碁や絵画教室では雇用も生まれ、介護問題や環境問題の解決や多様性を認める社会の実現にもつながります。今、日本が抱える問題の一つとして空き家問題がありますが、島田さんが志す未来型コミュニティは、四條畷だけではなく日本の各地域にも展開が可能ですし、日本の各地域が抱える課題を解決するアイデアであると言えます。
この鎌倉のアワードでは、島田さんのアイデアを実行に移し、日本を変えていくパートナーを募集しています。地域の空き家や廃校を有効活用したい企業や自治体のみなさんと共に、「健康で楽しい未来型コミュニティ」を。四條畷の食堂から、日本全国を繋いでいきます。
(文・公益社団法人ジャパンチャレンジャープロジェクト事務局 高橋勇作)